以前の記事の通り、僕は深刻なパチンコ・パチスロ依存症なわけだが、やるからには攻略したいというもの。
そこで、今回は巷で噂されるパチンコ・スロットの攻略法の紹介と検証結果をまとめてみることにする。
パチンコ・スロットの大当確率について
まずはパチンコ・スロットの大当確率について考えてみようと思う。
完全確率方式
パチンコ・スロットの大当たり抽選は完全確率という方式であるといわれている。
この完全確率とは、パチンコのミドルタイプ(1/319)の場合で言えば、毎ゲーム1/319の確率で大当たり抽選をしているということを指し、319回転回せば必ず1回当たるということではない。
これをクジ引きに例えるならば、箱に入っている319枚のクジの内、1枚がアタリで318枚がハズレという状態となる。そして、1ゲームにつき1枚を引くことができ、ゲームが終わるとともに引いたクジを箱に戻して再スタートするといった形になる。
このため、パチンコ・スロットで考えられないような大ハマリが起こるといわれている。また、たとえ大ハマリが起こっても、抽選回数を重ねていけばおおよそ各台に設定された確率に収束していくのだという。
完全確率の計算方法
完全確率方式における当選確率の計算式は「1 - (1 - 当選確率) ^ ゲーム数」となる。
このややこしい計算は「パチンコ大当り確率計算機」というサイトで計算できるので、そちらを参考にして欲しい。
ちなみに、この計算式から算出されるハマリ確率は以下のようになる。
・等倍ハマリ:約36%
・2倍ハマリ:約13%
・3倍ハマリ:約5%
・4倍ハマリ:約1.8%
・5倍ハマリ:約0.7%
巷の攻略法
ここでは巷で唱えられている攻略法の諸説とその検証結果を紹介したいと思う。
一般説
概要
「パチンコは釘、スロットは設定」
パチンコは大当たり確率に関する設定がないので「釘が甘くてよく回る台なら勝てる」といわれており、スロットは設定によって大当たり確率に変化があるので「高設定を打つことで勝てる」といわれている。
検証結果
「その時のヒキ次第」
これは実機やシミュレーターを回してデータをとってみれば分かることだが、パチンコでいかに回転率が高い台でもハマリと単発を繰り返すことがあるし、スロットで設定6を回しても思うように連チャンしないこともある(その逆もしかり)。
ホールで還元日といわれる旧イベント日や来店イベント時なんかには結果が出ていることも多いが、それが自分に回ってくるかは打ってみるまでわからない。しかし、高設定ならば少なからずモチベーションは上がる。
ボーダー理論
概要
「回る台なら打ち続ければ勝てる?」
ボーダー理論とはパチンコの攻略法の一つで、台のスペックに対する1000円(250玉)の平均回転数から収支±0になる目安をボーダーラインと定め、それ以上回る台であれば長期的に見て収支がマイナスにならないというものである。
簡単に言えば「回らない台よりも回る台で打ったほうが勝てる」ということ。ボーダー理論の詳しい内容や各機種のボーダーラインについてはググってもらえればすぐに見つかるので、そちらを参考にして欲しい。
検証結果(というか意見)
「ボーダーラインを知っておくだけ損はない」
まず、ボーダー理論は「しばらく当たりを引けなくても、やがて当選確率が収束するため損失が出ない」ということを前提としている。また、台の回転数が安定してくるのが約2~3万円(5000~7500発)ぐらいといわれている。
そのため、この理論に沿った実践を行うには、終日打てる時間とそれなりの資金を用意する必要がある。少額投資で大勝を目指すプレイスタイルの僕には実践が難しいが、釘調整を読む上でボーダーラインを知っておくだけ損はないと思う。
波理論
概要
「スランプグラフの波が読めれば勝てる?」
波理論とは、台のスランプグラフから連チャンとハマリの分岐点を見極めて、その分岐点から打ち出すことで当たりを狙うというものである。この分岐点は前回連チャンの波が発生した点とされているが論者によって諸説ある(参考)。
簡単に言えば「ハマリかけたグラフから前回の連チャンの波が発生した点まで打ち、その上下で勝敗を占う」というもの。また「グラフが前回のハマリから伸びかけている場合はチャンスがある」などともいわれているようだ。
検証結果
「分からない」
この理論を知ってから、しばらく台を打たずに流れを予測するという遊びをしていた時期があるが、そのときに自分の予測がピッタリと当たるようになった時期がある。しかし、僕が打ち始めるとそんな流れにはならない。
また、この理論に反して、連チャン後にチョイハマリした台を打ってみると、そこからさらに伸びたといったケースもある。そのため、実践上そうなることもあればそうならないこともあると言え、結果として「分からない」という結論に至った。
ホルコン理論
概要
「ホルコンの出玉調整パターンが読めれば勝てる?」
ホルコン理論とは、ホールの台は全てホルコン(ホールコンピューター)に繋がっており、当日の営業割数に応じてアタリ・ハズレが制御されているというものである。この理論では、ホルコンはシマ単位で設定されており、大当たり信号が各シマを右回りに巡って大当たりを発生させ、その信号が発生すると台に特有の兆候が出るといわれている。
その兆候とは、例えば「玉がヘソに吸い寄せられるようになる」「同じシマの台が激アツ演出を外す」などであり、シマの中でロムの調子が良いものから順に大当たりしていくため、隣の台が連チャン中だと当たらないらしい。そして、このシマの構成パターンや大当たり信号発生の兆候が読めれば容易に大勝できるのだという(参考)。
ただし、これは裏ロムや遠隔操作とは異なり、特定の台だけを大連チャンさせることはできないともいわれている。また、もしこれが事実ならばホールのグループ全体に影響があるという理由から、巷では否定的な意見が多いようだ。
検証結果
「どちらともいえない」
まず、ホールの台(出玉)がホルコンによって管理されているのは事実である。
これはブドウ状態を放置してヘソ賞球だけで出玉を増やしたり、電チュー賞球が2個の台で止め打ちをして出玉を異常に増やしたりすると、どこからともなく店員が飛んできて注意されるといった動きで監視されていることが裏付けられる。
また、確かに上記のような兆候を確認できるのも事実である。一時期はこの理論に沿って実践し、隣の台が激アツハズシの右隣の台を打ち始めて即当たりしたり、隣の台の連チャン後に当たり始めたことも何度もある。
だが、いずれも100%ではないため、この理論が正しいことを実証することはできない。しかし、ホールの台の当たり方が家庭用の実機やシミュレーターなどとは異なることも事実だし、シマの出玉があからさまに違うことも往々にしてある。そのため、100%否定することもできない。
よって、個人的には「どちらともいえない」という結論でお茶を濁している。
オカルト攻略法
ここでは金運を上げるオカルト的な諸説とその検証結果をを紹介したいと思う。
神頼み
概要
「神頼みすれば勝率アップ?」
一説に有名な神社仏閣に参拝すれば、パチンコ・スロットの勝率が上がるといわれている。
検証結果
「効果なし」
まあ、一言でいえば「効果なし」に尽きるのだが、全く当たらないというわけでもない。つまり、神頼みをしようとしまいとパチンコ・スロットの勝敗に関して具体的な変化はなく、結局は神仏の加護もホールの設定には勝てないということである。
ちなみに、自分の場合は不摂生で自堕落な生活をしている方が勝てている傾向にある。勝敗の流れは個々によって異なると思うので、全く参考にはならないだろうが、そういった自分なりの傾向性を探ってみるのも面白いかもしれない。
タロット占い
概要
「タロット占いで勝敗が分かる?」
一説にタロット占いで調子の良い台が見分けられるといわれている。
検証結果
「効果なし、むしろハズれる」
今回実践してみた方法は、よく当たるといわれるタロット占いアプリを使って、実践前にその台の勝敗を占うというものである。その結果、7割以上がハズレるという結果になったので、パチンコ・スロットに関しては当てにならないと言える。
しかし、世の中にはタロット占いで100発100中で当たっている人がいるという噂もあるので、今回使ったアプリがよくなかったのかもしれない(まあ、今後2度と使うことはないだろうが…)。
パワーストーン
概要
「パワーストーンで勝敗アップ?」
一説に金運アップの効果があるパワーストーンを身につけることで勝率が上がるといわれている。
検証結果
「パチンコ・スロットには全く効果なし」
今回は、金運がアップするといわれるタイガーアイや、幸運を呼ぶするといわれるラピスラズリなんかを購入して、実際に勝率に変化があるのかを検証してみた(そんなに高いものではない)。
すると「パチンコ・スロットには全く効果なし」という結果になった。最初の頃は偶々当たってパワーストーンの効果かとも思ったが、次第に勝率が下降していったので石の浄化なんかも試してみたが、結局は改善することはなかった。
しかし、仕事面では一時期それなりに効果が出た。これが石の効果だったのかは分からないが、個人的にはパワーストーンはパチンコ・スロットには効果がないが、日常的な運勢には多少影響するかもしれないと思っている。
ちなみに逆説的な検証として、しばらくパワーストーンを付けずに打ってみたが、それでも勝ったり負けたりと結果は改善しない。やはり、パチンコ・スロットの勝敗は店の設定次第なのだろう。
金運上昇音楽
概要
「金運上昇の音楽を聞いて勝率アップ?」
Youtubeには金運アップ系の音楽が大量にアップされている。批判的なコメントも少ないので試してみることにした。
検証結果
「全然効果なし」
パチンコ・スロットの勝率および、全ての金運アップに効果なし。聞くだけ無駄。
観察と発見
ここでは今までのプレイ経験から発見したことを紹介したいと思う。
回収日と還元日がある?
一説にホールには回収日と還元日があるといわれている。
一般的に、回収日は告知しなくても客が集まりやすい日といわれており、具体的にいえば、給料日(生活保護・年金支給日)、休日、大型連休、一部の来店イベントとされ、月初よりも月末の方が回収気味の設定になるともいわれている。
逆に、還元日は店が客を呼びたい日といわれており、具体的にいえば、平日、新装開店、新台入替、一部の来店イベントなどといわれているようだ。
今まで色々なシチュエーションで観察してきたが、確かに出玉に傾向性はあるものの、上記の説が絶対に当てはまるというわけでもない。その傾向性はホールによって異なり、土日のいずれかが還元気味だったり、大型連休も悪くなかったりする。
なので、回収日と還元日はあるものの、そのパターンは狙ったホールに通ってデータを集めなければ分からない。
曜日と出玉には関係あり?
僕はどちらかといえば特定の台にこだわって打つタイプなので、その台でのプレイ結果を記録につけている。
すると、曜日によって出玉に偏りがあることがわかった。なお、これはスロット機の話で、過去2~3ヶ月程度のデータを集めてわかったことである。しかし、高設定画面を一度も見たことがないので、これが設定によるものなのかは分からない。
また、このデータはデータカウンターを見るだけで集めたものなので、自分の勝敗については別の話になるのだが、こうしたデータから勝率アップを狙えるのかも知れない。
同じ機種でも出方が違う?
僕がパチンコにハマっていた時に、あるホールで特定の機種だけを狙って打っていた。
その台は継続率80%といわれている高継続機でそのホールには2機ほど置いてあったわけだが、どちらも稼働率はほぼ変わらないのに1機目は毎日最高20連以上しているのに対し、2機目は絶対に15連以上していなかった。
これは約1ヶ月ほどのデータなのでサンプルとしては少ないのかも知れないが、設定が存在しないパチンコのはずなのに連チャン数にこれほど偏りが出るのが不思議だった。果たしてこれは本当に完全確率の偏りによるものだったのだろうか?
なお、これは一例でこんな事例は上げれば腐るほどある。また、同じ機種でもホールによって動きがあからさまに異なることもあるので、こうした違いに注目してみると面白いことが分かるかも知れない。
まとめ
ハマったら負け
「パチンコ・パチスロは適度に楽しむ遊びです」
上記で様々な攻略法の検証結果を紹介したわけだが、結局のところ信憑性の高いものは見つからなかった。まあ、僕の検証も甘かったといわれればそうなのかもしれないが、とどのつまり攻略はできず資金と時間をムダにする結果となった。
なお、巷ではボーダー理論が攻略法として広く知られているが、ボーダー以上回ったところで全く当たりを引けない経験なんていくらでもある。また、確率は収束するといってもハマリ台を打ったところで良い結果になったことなど無い。
思うに、パチンコ・スロットの攻略は難しい。考えてみれば、そもそもどんな機種でも連チャンし続けなければまとまった出玉にならない仕様になっている。また、勝つには出玉が投資を上回らなければならない。
さて、プレイする度に連チャンを引き、出玉を浮かせられる確率はどれくらいあるのだろうか?これは考えるだけで面倒くさいわけだが、経験上負けることの方が多いので、毎日打ったところで収支はマイナスになっていくだけだろう。
また、ハマってしまう人ほど勝ちたいという欲求よりも打ちたいという欲求の方が強くなり、たとえ勝ったとしても遊びでムダに回してしまう傾向にあるので、ハマっていくにつれて立ち回りが下手くそになっていくものと思われる。
ホールには大抵「パチンコ・パチスロは適度に楽しむ遊びです。のめり込みに注意しましょう。」というポスターが貼ってあるが、まさにその通りで、ハマっていることを自覚したならばホールに通う頻度を少なくするべきだと思う。
そもそも攻略は可能なのか?
「それでも勝てる人は存在する」
パチプロという言葉がある通り、パチンコ・スロットだけで生活している人が存在するのは事実である。また、プロでなくても勝った分だけで貯金ができている人とも会ったことがある。なので、どうやら勝ち続けることは可能らしい。
パチプロの情報はネットやYoutubeなんかから集めたものなので真偽のほどは定かではないが、いわく、パチンコはボーダー理論をベースに台を選び、通常時は保留3個止めやステージ止め、右打ち時は止め打ちや捻り打ちを徹底するらしい。また、台や実践データを集めて期待値を算出し、グループで打つのだという。すると、長い目で見て勝てるのだとか。
また、知り合いのセミプロいわく、スロットのジャグラーなんかは夕方頃に合算1/120以下の台を打っていれば大体勝てるとのことだった。ちなみに彼はプレイ中はスマホを見ながら打っているタイプで、当日の勝敗は気にせずに収支についての結論は月単位や年単位で考えるらしい。
いずれにせよ、彼らはいわゆるオカルトには否定的で、計算して出した確率を信じて打っているという特徴がある。なので、個人的には彼らは「打ち始めと引き際の判断能力が高いから勝てている」のではないかと思っている。
パチンコ攻略についての結論
「結局はヒキに尽きる」
パチンコ・スロットで勝てている人は台選びや打ち方が違うわけだが、それだけでは大した差玉にはならない。なら、どうして勝てているのかと考えると、結局はそれだけ連チャンを引けているということになる。
業界用語で「ヒキ(引き)」というものがある。これは「運の良さ」みたいな意味なわけだが、世の中にはなぜか「ヒキが強い人」「ヒキが弱い人」がいる。なので、個人的には個々のヒキは平等でなく、強い人は一種の才能だと思う。
なお、「ヒキが強い」ことの定義は大当たりの契機をよく引けることではなく、将来まとまった差玉を回収することのできる台でプレイできているということである。よって、ヒキ強な人はプレイの経過に関係なく最終的には勝ってしまうのだ。
僕の場合、大当たりの契機をよく引けるのに結局ハズレだったり、恩恵の強いプレミア演出から大当たりを引いても、そこから伸びずに終わってしまうことが多いので困ってしまう。なので、僕はヒキ弱な人になるのだろう。
なお、このヒキにはなぜか流れのようなものが現れやすく、良い時は不調で始まっても最終的に差玉を回収でき、悪い時は幸先よくても最終的に飲まれしまうといった結果で終わってしまう。
この流れは記録を付けていると大体傾向性が見えてくるので、自分のヒキの流れが分かってくれば勝率アップにつながるのかもしれない。でも、結局は自分がヒキ弱だと自覚したら早々に足を洗った方が賢明だと思う。
ヒキについて
「結局ヒキ際が肝心」
前項でパチンコ・スロットの勝敗は「結局はヒキに尽きる」という結論を出したが、このヒキについては定義が人によって異なると思うので、僕はこれを「将来、差枚で浮かせられるタイミングでプレイできる確率」と定義する。
そもそも現行のスロット機では高設定を打っても必ず勝てるワケではない。これはシミュレーターをプレイしてデータを集めていけば分かることだが、高設定でも大きく落ち込むことはあるし、低設定でも事故れば跳ねることもある。
こうしたデータを見ていて思うに、台には設定や内部モード以外にも「調子」のようなものがあり、それがグラフにおける「波」として現れるものと考えられる。なお、この波に乗れている間はナゼかレア役なんかが頻発して大連チャンが起こる(シミュレーターでのプレイとグラフから参照)。
ホールでは途中からのプレイが多くなるが、この波が来る前に座れれば「ヒキ強」になり、この波を逃してしまうことが「ヒキ弱」になるのではないだろうか?なお、個人的に集めてみたヒキに関する傾向性は以下の通りである。
・パチンコやスロットには出玉の波がある(この間に解析された確率よりも高頻度で大当たりが収束する)
・現行のスロット機は高設定ならば必ず勝てるというわけではない(シミュレーターからデータを集めれば分かる)
・同じ日でも台や店を変えることで勝ったり負けたりする(いわゆるヒキは一定期間持続するわけでもない)
・必要以上に当たりを追ったり、毎日のようにプレイすれば必ず負けることが多くなる(立ち回りに問題がある)
こうした傾向から見るに、ヒキの強弱に関しては「運」の他に「立ち回り」にも原因があると考えられ、浅い知識で大当たりを追ったり、勝っているからとムダ玉を消費し続ければ当然回収額も減ってしまうことになる。
自分の場合は、勝ち続けていた時は知識も無かったので、ある程度の出玉が確保できた頃合いで止めていたのだが、負け続けている現在は解析情報を信じて大当たりを追ってしまうことが多く、結果的に出玉を飲ませてしまうことが多い。
つまり、ヒキ弱を感じてしまう原因には「誤った立ち回り」という要素も大きく影響しているのである。なので、健全にプレイするには「ほどほどに勝てたらキッパリと止める」という引き際を重視した立ち回りも重要だと思われる。
0 件のコメント :
コメントを投稿